この場所ができるまで

20150818_minnanoie_hukushima-88みんなの家@ふくしまがオープンして、まもなく一年を迎えます。みんなの家は、子育て中の親子を中心として、若者や地域の大人たちが集える多世代のコミュニティハウスです。
子ども+子ども、子ども+よそのママ、ママ+若者、若者+子ども、子ども+おじいちゃん・おばあちゃん、おじいちゃんおばあちゃん+若者・・・といった交流が、みんなの家のあちらこちらで見られる時、心からこの場所を作ることが出来て良かったと感じています。

震災後の福島で、『だれもがふらりと立ち寄れる居場所を作りたい』という『みんなの家構想』は、2013年、避難先から戻ってきた母親達の居場所『ままカフェ』をスタートした時からありました。子育て中のママ達にとって、夕飯の買い物をする・家族の洗濯をする・子どもとあそぶ…。生活の一つ一つに「大丈夫かな?」「みんなはどうしているの?」と不安がつきまとう事は、それが5年間続いているという事は、並大抵のストレスではなりません。そんな福島のママ達がホッと出来る場所。不安を不安だと安心して言える場所。子ども達が楽しく『ただただ遊べる』場所。そんな居場所が必要だと思っていました。そして、その居場所に子育て中の親子だけではなく、ビーンズふくしまに関わってくれた若者達も集ったら、地域に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんも集ったら、さらに素敵な関わりが広がるのではないかと考えました。

それは、ままカフェを開催していくなかで、様々なニーズが生まれてきたこともあります。

  • 避難しなかった私たちも、不安な気持ちや心配な事はあるよ
  • 震災後に母親になったけれど、本当に福島で子育てしても大丈夫?
  • 家族が避難して、福島に残っているパパの事が心配です
  • ままカフェだけじゃなく、じぃじばぁばカフェも作って欲しい
  • 原発事故の後、子どもの声が聞こえない公園って寂しいものだなぁと、子どもがいない若い私でも思った
などなど。

「そうか、震災後に生活が一変したのはママだけではない。パパも、おじいちゃんおばあちゃんも、そして、若者達も。福島の人々のコミュニティは一度バラバラになってしまったのではないか?」そう思いました。
原発事故の影響で傷ついたのは、子育て中の親だけではありません。
これから子どもを産み育てていく若者達、孫と会えなくなったおじいちゃんおばあちゃん達。全ての世代の方々が何らかの傷を負った福島で、もう一度福島に住んでいる私たちでその傷を互いに癒していこう、そして、笑顔になれる時間をたくさん増やしていこう!
そう願いながらスタッフと共に働いています。

history_02みんなの家は、バラバラになってしまったかもしれない『福島のコミュニティ』をもう一度紡ぎなおす場所です。子育て家庭を中心としながら、若者、シニア世代が緩やかに繋がりあう居場所、そして、それぞれの選択や思いを大切に出来る場所でもあります。
昔むかしの、日本では普通にあった光景が、みんなの家の中で生まれてきている事を感じています。

まだ、みんなの家に来たことがない方。みんなの家を知ってはいるけれど、どんなところなのか気になっていた方。ぜひ、お気軽にあそびに来てみませんか?
少しだけ勇気を出して、チャイムを鳴らしてみてください。
「ハ~イ!!」と言う元気な声と共に、みんなの家スタッフが笑顔でお迎えしますよ!!

あなたが来てくれることを、心からお待ちしております!!!

みんなの家@ふくしま 富田 愛