みんなの家@ふくしま利用者の、伊藤さんと灯里(あかり)ちゃんからお話を伺いました。

自己紹介

-簡単に自己紹介をお願いいたします。

伊藤さん:私はいわき市出身で震災後、結婚してから福島市に住み始めました。
震災時、避難の経験はないです。 で…支援センターとか、子どもを遊ばせる施設をいろんなとこ回っているんですけど、この「みんなの家」も支援センターのママさんたちから教えてもらって、来るようになりました。

みんなの家@ふくしまってどんなところ?

-お友達にみんなの家@ふくしまのことを説明するとき、どのように話していますか?

伊藤さん:難しいー、ここって。
私はママ友に教えて貰ったときは、お弁当も持ち込める子どもを遊ばせられる場所だから、すごく家庭的な雰囲気でいいよ、って聞きました。
私が人に紹介するときは・・・色んな人が出入りするじゃないですか。だから、「地域の集会所」みたいな感じって言っちゃってる。(笑)

-旦那さんはその感じでわかりますか??

伊藤さん:うん、そうですね、主人にはそんな感じで説明しましたね。
なんだろう、支援センターとかママ友サークルとも違うし・・・なんていうの、親戚の家じゃない?そうだ、おばあちゃんち!
一軒家だし、なんか「ただいま」みたいな感じで。
初めて会ったお母さんとも、普通に探り探りじゃなく、前から知り合いだったよね、って感じで。
今日も何人かの初めて会うお母さん達と、普通にお喋りしたし。

気張らなくて良い雰囲気

-そうですか。こういう感じの場所って、今まであんまりなかったですよね?

伊藤さん:なかったですねー。一日いられるのがいいよね、10時から16時まで。 ご飯食べさせて、昼寝までさせて、夕方帰って、っていうのができるから。
なんか夏休みは、二階で昼寝してたって。
支援センターとかだと、10時から11時半でおしまい。子ども、もっと遊びたいけど、じゃあ帰るかーって。
おもちゃ広場とかだと、お昼は食べられなかったりするからね。午前に行ってお昼に帰るとか、ご飯食べてから午後行くとか。
お昼食べることまでできるっていうのが大きいです。

もっと細かく言っちゃうと、お昼も「お弁当を頑張って作って来なきゃ」っていう気持ちには、ならないって雰囲気もいいんです。(笑)
(みんなの家の)冷凍庫開ければ、冷凍食品入ってて、100~200円でどうぞ、その場で食べていいですよっていうのがあるし。しかも、みんな手作り弁当なわけじゃなく、今日は時間がなかったからって、今日もね、コンビニのお弁当広げてたり、ほか弁広げてるお母さんたちもいたから…
とっても気持ちが楽です。
みんながみんな作って来ちゃったりすると、「あー今日、みんなの家行きたいけど、お弁当作れないからいけないや」って気持ちになっちゃうから(笑) うちなんて昨日のおでんの残りお弁当に詰めてきちゃってりして。(笑) 気張らなくていい、引け目に感じない、そういう雰囲気って、ママ達にとっては大事なんです。

-そうですよね、力、他で入れてんですからね。そう言ったところは…(笑)

伊藤さん:そうそう。

最初の一歩が大変?

-「みんなの家」の魅力というのは、気兼ねなく来れるという雰囲気があるところ、時間的なところ、お母さんの状況やスタイルにかなり合わせて設計されているってことでしょうか。

伊藤さん:はい。 きっと支援センターに行き慣れてるお母さんだったらば…行き慣れてる私でも、やっぱりちょっと最初の一歩が、ね。
どんなところだろうって思うし、場所も分かりづらい(笑)
私はよく利用しているママ友に連れてきてもらいました。友達と一緒だったから来れたけれども、1人だったら来ていないかもしれない。
ほんと、最初の一回に勇気がいるのかもしれません。その後からは、ひとりで来れて。
その最初の一歩をこれから利用しようと思っている方々に、どうやって伝えたらいいかですね。

-みんなの家が、こうするともっといい、こうなると、というのが率直にあれば。

伊藤さん:今日みたくイベントがある時は、いっぱいお母さん来てるんですけど、私たちしかいない日も…(笑)
その時って、ほんとに子どもも一人でつまらないし、私もしゃべりたくて来たけど、だれもいないのか、みたいな(笑)
せっかくこんなところがあるのに、一組しか今日来ないというのも、もったいないし。
来てもお友達いないじゃさみしいし。そこですね。だから、もっと広まればいいんだね。
お母さんに「みんなの家」って知ってる?っていうと、「聞いたことある」っていう人結構多いんですけど。自分では行けない、行こうとしないですね。

-やっぱり最初の一歩ですよね。

伊藤さん:なんだろう、こんなの私だけかもしれないけど。
支援センターとか、そういうところでもそうなんですけど、ある程度グループ化されちゃうじゃないですか、ママ同士で。もう、みんなの家も3月に出来て数ヶ月経ってるから、ある程度常連さんができてるんじゃないかとか、勝手に思っちゃう。そこに入る一歩ってすごく勇気がいって、でもそんなのみんなの家には全然ないです。
気にしすぎなのかもしれないですね。ほんとにみんなが仲良く過ごせる雰囲気があるんです。ほんと、最初の一歩なんだなって思う。
あとは、場所なんですよね。住宅街だから、どこら辺にあるのって言われても、「あのネ、コープのね…」って、説明してもわかんなかったりするから。
この間ハロウィンで、支援センターのお母さん来たんだけど、1時間くらいグルグルぐるぐる、場所がわからなくって、「もう心折れそうだったけど、やっと見つけたからよかった」って言ってたので。(笑)
看板ね、立てちゃアレなのかな、でも、あったらわかりやすいと思うなぁ。
でも、来ても「え、ここ?!一軒家?!入っていいのかな?」って。
なんかもっと、子ども仕様の飾りがあるわけでもない…可愛らしいポスターはあるけれど、 …「長谷川」さんって書いてある!?(笑)

-そうですね(笑)

伊藤さん:玄関とかもっとかわいらしく…キャラクターがあるわけでもなく、ね。
「あれ?!…でも来たから行ってみるか。」みたいな感じだったから。
あのポスター見落としたら、ぐるぐる探しちゃう。普通にお家だからね。
みんなの家のパンフレットの表紙の絵とか、あれと同じような看板だったら、わかりやすいのかな。もしくは、オリジナルキャラクターとか。(笑)
なんかかわいらしいのが、玄関にあったりすると、「ここでやっぱりいいんだよね」って入れるんだけど。

様々な世代が交わるイベント

-イベントにはどのような感想をお持ちですか?

伊藤さん:色んな世代の方で集まって、ひとつのことやってるのがすごいって思っていて。
この間のハロウィンの時も、大人の人がすごい恰好でね。アンパンマン(笑)見て泣いててね(笑)
ああいうの大人が馬鹿みたいにすごくできてて、異世代で楽しめるっていうのは、本当に地域密着ならではだなって。そこが売りだと思う。
それから、ご近所さんが参加してくれて、子ども達がお菓子を貰えて喜んで。
「誰がインターホン押すんだ?!」みたいなのも。ああいうのもすごい。
地域密着だからこそ、出来ることだなぁっていうのは、一番思う。
70代、80代のおじいちゃんおばあちゃん達から、地域の伝統行事を直に教えて貰えるというのも、とても貴重です!
そして、私はこどもがちっちゃいから、一日利用しているけど、小学生、中学生のママたちは、あんまり利用する機会はなくなっちゃうんだろうなって。
小さい子いるから、小さい子ダシにって言ったら変だけど、だから来れるけど、小学生、中学生だったら、来れるのかなって思って…。
ただ、いいなと思うのは、小学生の上のお子さんがいて、あとこういうチビがいるというご家庭には、夏休みとかここはすごくいいって聞きますね。遊び場とか支援センターって未就学児限定だったりするけど、ここは年齢が関係ないから、子どもが年離れた上のお兄ちゃんお姉ちゃんでも、一緒に連れて来れるっていうのが大きいと思う。
だから一番言ってたのは、夏休みって、家に子どもがいて、連れてく場所ないっていう。毎日のようにみんなの家に来てたっていうママもいましたし。

写真|10月31日のハロウィンイベントの様子

親子で「ほっ」とできる空間

伊藤さん:みんなの家は、子どももハマります。
うちの子、どこ行っても最初、3、4回ぐらいは通わないと、泣いて騒いでその建物にはいらないとかなんですけど、みんなの家だけは、初めて泣かずに入って、その日の帰り道「みんなの家またいきたいねー」って。
ここは大好き。子どもはなんかハマる。なんだろう、親がリラックスしてるからかもしれないですけど。
しばらくは、うちの娘「みんなの家」じゃなくて「おばあちゃんち」って言ってた。
「おばあちゃんちに行こー、おばあちゃんち」。
親戚の家に来たような感じを子どもも感じるんでしょうかね。
そういう空気作りも、スタッフさんのお人柄があってできてる空間なんだろうな、というのはすごく感じる。

-そうですか、なかなかすごいですね。でも、お母さんがほっとしてたら嬉しいですよね。

伊藤さん:きっと、私が笑顔なんでしょうね。家とは違って…(笑)

-最後にメッセージがあればお願いします。

伊藤さん:みんなが利用してくれたらいいですね。勇気をもって、最初の一歩!
例えば、今日はどこいけばいいんだろうー、雨降ってるしな…。公園も無理だしーって。ここも歩くのが辛いと言えば辛いんですけど。でも、来ちゃえば長時間いられるから。
せっかく雨の中、寒くて来ても、1時間半で終わりとかさ、お昼だから帰んなきゃとか、子どもがノッてるけど、もうご飯だから帰んなきゃ、っていうのがないから良いですね。
だからこそ、(みんなの家を)もっと利用してくれる人が増えたら嬉しいですね。

-貴重なお時間、ありがとうございました。