「ユースプレイス in ふくしま」にも参加している菅野さんにお話をうかがいました。

「ユースプレイス in ふくしま」とみんなの家

-「みんなの家@ふくしま」との出会いについて教えていただけますか?

菅野さん:ピアサポ時代に、(スタッフの)江藤さんが、笹谷になにかみんなで集まれる施設ができるよーって。

-雑な説明ですね(笑)

菅野さん:そうなんですよね、(笑)
「じゃ、みんなで手伝いに行こうかー」って言われて、笹谷だったら近いからいいかな、みたいな感じで。荷物運びとか、そういうのがきっかけで、まずここに来たんですけど。

ユースプレイスの事業が始まったのが4月からですよね、今年度から。その前にピアサポ時代のつながりがあって。

菅野さん:そうですね、ピアサポの活動の一環として、みんなの家を手伝おう、みたいなのがあったんですよ。
来たときにトミー(スタッフの富田)から、実は今度、世代関係なく集まれる場所になるというような話を聞いて、「へえ、そうなんだ」と思いまして。
その時に、もしかしたらユースプレイスでこの場所も借りるかもしれないから、という話も出ていて、じゃ、お世話になるんだなと思って。漠然とその時は思ってたんですけど。

-ユースプレイス in ふくしまについても教えていただけますか?

菅野さん:説明しにくいですね。(笑)
なんだろう、若者が、上下関係なく、とにかく集まってみんなで何かできる場所、ですかね。
年齢もほんとにまちまちで。けっこう仲良くしゃべったりとか。

-なかなかすごいですね。仕事とか、ある目的のために集まるならあり得るかもしれないけど、そういうものじゃないんですよね、ユースプレイスって。

菅野さん:そうですね。最初は年齢とかみんな知らなかったですし、メンバーさんが「聞いていい」って言わなければ、たぶんみんな言う必要もないかなって思っているくらいで。そのぐらいけっこう、気さくな感じでやっていて。

-どんな人でも自由に集まれて、何か楽しめます。というような感じでしょうか。

菅野さん:そうですね。

-それが活動場所として、こちらとは出逢ったということですね。

菅野さん:ユースプレイスとしてのつながりはそうですね。

ぽかぽかフレンズメンバーとして

-先ほどぽかフレ(みんなの家@ふくしまサポーター。ぽかぽかフレンズ略称)の二人にインタビューして知ったのですが、菅野さんもぽかフレのメンバーなのですね。

菅野さん:そうですね、サポーターやってます。

-ぽかフレメンバーに未婚の女性も二人居ると紹介されて、えっ?と思いました。親子のイメージしかなかったからなのですけれど、ユースプレイスの若者と聞いて合点がいきました。
ぽかフレとしてはどういった活動をやっているのですか?

菅野さん:ぽかフレでは、みんなの家の、月2回くらいのぽかフレ企画って言って、お母さん方が主に、今日みたいな、講師を呼んだりとか、お母さん方が先生になって何か作ったりっていう企画を考えたり。
先月のハロウィンとかもそうでしたし、クリスマス会とかも出し物から、どういう人たち呼ぼうかとか、そういう会議とかもしたりします。

-菅野さんも講師されました?

菅野さん:やりました。夏にスイーツデコの企画をスタッフさんにやってみない?と聞かれて、やりたいなって思いまして。

-スイーツデコって…ちょっと教えてください。

菅野さん:スイーツデコ、今、100均とかでも、小さなイミテーションのいちごとかバナナとかあるじゃないですか。それを、同じく売ってる透明のパフェ容器とかに、専用の色がついたボンドみたいな、ソースを入れて、それで色を作って、一番上に、イミテーションのいちごとかを乗せてく、というスイーツデコの企画をして。

-これは、キーホルダーになったりするのですか?

菅野さん:はい。

-こういう細かい作業が得意なのですか?

菅野さん:得意というか、好きです。

スイーツデコの作り方を説明する菅野さん

「役に立った」という実感

-ぽかフレ、ユースプレイスで関わって実施してきた、思い出深いイベントってありますか?

菅野さん:ハロウィンですかね。
ハロウィンは、もう半年前からやるって決まってたんですけど、その時から内容とか、どうやってみんな班分けして練り歩きさせるかとか、そういう話し合いから、ここの飾り付けもしたりして。そういう色んなところを、一から手伝わせてもらったりして。
ちょっと自分でも、初めて、「役に立てたかな」っていう感想を持てたのが、ハロウィンだったんです。
もちろんユースプレイスの他のメンバーとかも、ハロウィンの飾り付けとかを手伝ってくれたりしてて、ユースプレイスとしてもお手伝いできたっていうのもあって。

-役に立てたなってところもう少し詳しくうかがっても良いですか?

菅野さん:私は、出し物の「お菓子釣り」っていうものの係をしていたんですけど。
あんまり、正直、子どもと関わるのって得意ではないんですけど、でも、事前にお母さん方から「何歳から何歳までは、竿を短くするといいよ」とかそういうアドバイスももらって。
「お菓子釣り」だから、釣り竿で釣るんですよね、お菓子に。ひもつけて。
私だったらたぶん、全然わからないから、同じ長さのを全部渡しちゃうけど、近くにお母さんがいるから、そういうの相談すると、教えてくれたりして。
それだったら、私も、手伝えそうだな、とかって。
教えてもらって、打ち合わせしたから、同じユースプレイスの子たちにも説明できたし。
ユースプレイスで子どもたちと関わるっていうのが初めてだったんですよね。けっこうドキドキだったんですけど、みんなやっぱり兄弟がいたりして、子どもに慣れてるというのがあってか、特にシーンとすることもなく、和気あいあいとできたので、そこもちょっと良かったなって。

-子どもっていう、今まで得意でない対象相手でも楽しめましたか。

菅野さん:そうですね、けっこう笑ってたりしてたんで。
子どもの笑顔を観るのもちょっと嬉しかったりして、色々つたないながらも一緒に話ができたりして、手ごたえはすごく感じました。

-ユースプレイスという場を通じて何か自信をつけてくときに、子どもという対象はすごく率直ですし良いかもしれませんね。

菅野さん:ああ、それはあるかもしれないです。
やったことに対して、素直に反応をくれるというのが。

-嘘偽りないですもんね。

菅野さん:ここ(みんなの家)がなかったらできなかったことだなと思う。

-(ハロウィンは)すごかったですね、参加者が。

菅野さん:まさかあんなに来るとは思っていなくて。お母さん方も思っていないかったので、ちょっと想定外だったりして。出入りも激しかったので。

-仮装もすごかったですよね。

菅野さん:けっこうみんな本格的な仮装するんだ!っていう。
お母さん方が乗り気だったのがビックリで。親子でしてくる多かったので、「けっこうすごいんだな」って思って。

ハロウィンイベントに参加したユースプレイスメンバー

外ではなかなか見つけられない「若者の居場所」

-例えば自分の友だちに「みんなの家@ふくしま」を説明するとき、どのように話しますか?

菅野さん:そうですね、うーん…
ちょっと説明しにくいんですよね。意外と。
今、活動してるのは、小学生未満とかの子持ちのお母さん方が活動してるので、ちょっと友だちとかに説明は悩みます。

-例えば若者っていう切り口で何かしてみたいというような思いはありますか? もしくは子ども中心かもしれないけれど、こういう風な関わりが持てるかもしれない…というようなことでも構いません。

菅野さん:例えば、地域サークルとはまた違った若者の集いみたいな。そういうのはできるんじゃないかなとは思うんですけど。固い感じじゃなくって、みんなそこにいるけどみんなやってることはバラバラだったりとか。
そういうゆるい感じの居場所みたいなのを作れるんじゃないかなとは思います。

-そういう場所ってなかなかないですよね?

菅野さん:そうですね、なかなか「若者の居場所」っていうのがなくて。
こう、仕事以外に、外に出るのって、居場所ないな、とかって思ったりもして。そんなときにユースプレイスとかがあったら、嬉しいんじゃないかな、嬉しいなっていう自分の感じはあるんです。
私は、ここはなんか「居場所」として使わせてもらっているという感じですね。

-いろいろな意味で許容性、可能性がある場所ですね。

菅野さん:そうそう、そうなんですよね。
例えば、若者だけで創作活動とか、二階を借りて、そういう教室ができるんじゃないかな。
あとは、何かで誰かと話していたのが、趣味のことをひたすらしゃべる、みたいな、そういうことをしてもいいよね、だったり。
ユースプレイスで何回かマルシェさんと手作り市に出させてもらったことがあって、その時に「教室ってやってないんですか」って、けっこう聞かれたりしたんですね。
その時は、できる場所もないから、そういうことも全然わからないし、無理だろうなと思っていたんですけど、やっぱり、こういうところがあると、夢でもないのかなって。

-カルチャースクールのようなところでしょうか?

菅野さん:そうそうそうそう。
意外と同年代の子たちでも、スイーツデコとか、レジンとか作りたいって子はたくさんいるんです。ただ「そういう教室行きたいけど、行くと、お母さんとか、おばあちゃんばっかだよね」って言って、自分のまわりに行けない子がすごくいるんです。
夏のスイーツデコの時も、対象は小学生にしてたんですけど、そのお母さん方が一緒にやりたいって言ってくれたりとか、対象年齢よりちょっと低かった3歳の子が、お母さんと一緒にやってみて、できちゃった、ということもあって。
意外とそういうのって、この家で集まる年齢層で見てて、そういう…対象年齢決めなくても、できちゃうんじゃないかなっていうのはあって。
同じ教室に、下は小学生だったり、上はおばあちゃんだったりがいたら、それはそれでおもしろいなとも思うし。高校生以上の若者とかだったり、そういう子たちも、みんなの家に来てくれたら、楽しいのになと思うんですよね。

-ユースプレイス in ふくしまのプログラムを通じて参加するのが、若い方からするするとわかりやすいのでしょうか?

菅野さん:最初とりあえずはそこから入って、最終的にはいつ来てもいいような感じにはなってほしいなとは思いますけど。
「若者も息抜ける場所があるんだよ」、みたいな、そんな場所になっててくれたらいいなっていうのはあります。
スタッフさんとかも、けっこう相談もしやすかったりするし、乗ってくれたりするので。
例えば、対人関係で迷っているところがあるんだ、とか、本当に生活レベルのことだったりとか。
本当に色んな事を、相談してお世話になってます。

体験できないことが体験できる場所

菅野さん:みんなの家のいいところって、1階でご飯食べたりして、色んな世代のお母さん方とも一緒にご飯食べれて。
何気ない話の時に、「ああ、そうなんですか」って相槌うったまま一緒にしゃべれちゃったりするんですね。
そういうのってなかなかないじゃないですか。むしろここじゃなきゃないような感じじゃないですか。お母さんとなんかって、ないなと思って。なかなか絵面がおもしろい場所だなと思って。

-そうですね。

菅野さん:たまに、教えにきてくれるおばあちゃん先生ともお話しする機会があったりとか。
今の、世の中じゃなくって… なんだろう、体験できないことが体験できる、みたいな場所というのは一つありますよね。

-ここを「おばあちゃんの家」と例えた方がいるのですが、菅野さんにはそれでニュアンスが伝わりますか?

菅野さん:「おばあちゃんの家」か。なるほど、うーん、納得する部分もある。
昔のおばあちゃんち?
行ったらあったかい笑顔で迎えてくれる日本家屋みたいな。

-今、それを感じられるのはサザエさんくらいでしょうか?

菅野さん:そうですね。(笑)

-本日は貴重なお時間ありがとうございました。