ユースプレイス in ふくしま スタッフの阿部さん(左)と江藤さん(右)にお話を伺いました。

安心して失敗できる場所

-江藤さん、今までビーンズふくしまでどのような事業を担われてきましたか?

江藤さん:今年4年目なんですが、今まではピアサポートで県内全域バージョンで若者の居場所づくりを。
今年は名称も新たにユースプレイスとなって対象が福島市になりました。

-もう少しピアサポートについて教えていただけますか。

江藤さん:ビーンズふくしまとしてはフリースクールや若者サポートステーションど子ども・若者の支援をしてます。就職だけじゃない仲間とのコミュニケ―ションを求めていたり、青春したいと思う若者が多くいるということもなんとなく分かってきました。そんな彼らのスモールステップの場所かな、ピアサポートは。例えば就職に向かわない子とかもやっぱりいるんです。
その子が居場所を求めていたりして、そういう居場所がない。
対象年齢は15歳から40歳くらい。病院とか医療だけじゃない居場所を求めてるんかなと・・
これは感じたところで。

-いわゆる福祉の世界に仕組みとして入る方もいらっしゃいますし、そうではなくて働かれる方もいる。
どちらかの選択をしない・できない場合、なかなかいるところがないということですか?

江藤さん:そうですね。
安心していられる場所・人間関係・空間を本当に求めてるんかな。自分らしくいられる居場所。
「居場所」というのも、この世界、業界に入ってから初めて聞きました。
なかなか「居場所」って普通使いませんよね。

-確かに、あまり聞きませんね。

江藤さん:うちらとしては「居場所」は、「自信がつくところ」だったり、「安心して失敗できるところ」だったりっていうのをなんとなくイメージしています。
自信をつける場所…でもないのか、「安心して失敗できる場所」かな。

-もう少し詳しく教えていただけますか?

江藤さん:チャレンジするってやっぱり怖いじゃないですか。
いろんなチャレンジをみんなしていたりとか、チャレンジする前にとめられたりとか、今まで色んな事があったと思うんですけど。 例えば小さいイベントをやるとか、役割があるとか、そういうもので少しずつ達成感を得ていったり、逆にやって失敗するんだけれども、やったことってすごいよねと言えるような場所。
失敗はするんだけど、堂々と失敗できる場所。

-どんな集団だとしても、怖いのは怖いんじゃないかと思うんですが、ここは、なぜ「失敗できる」言えるんですか?

阿部さん:私が入ってからに限っては、スタッフが失敗するところを見ていたり。

江藤さん:俺は失敗してないよ(笑)

阿部さん:スタッフが失敗談を言って盛り上がったりするんですね。雑談の中で。
失敗すると、「ピアサポート」って言うんでしょうけど、周りからもフォローが入るんですよね。「それは失敗かもしれないけど…」とか。メンバーがそうかな。

-冷たくない失敗ができる、という感じですかね。

阿部さん:もうそこで終わりっていう雰囲気にならないんですよ。
「やって失敗したら、こういう雰囲気になるだろうな」という怖さは、元々ないんですよね。うーん、なんででしょう。

江藤さん:例えば、偏差値で例えると50の子は、55になろうとして頑張るでしょ? だいたい。俺もそうだったけど。 ここに来ると50のままでよくって、50がいて、70もいて、20もいるみたいな。じゃ70に追いつかなきゃいけないじゃなく、20でそもそもよくって、そのままどうあるか、みたいな。

-今のままのありようが認められて、そのうえで無理せずに考えるというところでしょうか。

ユースプレイス∞みんなの家

-ピアサポートからユースプレイスに変わり、開催地が福島市になったということ以外にどのような変化があったのでしょうか?

江藤さん:ピアサポートのときは期間が短かったんです。2か月でだいたい8回。週1回だったんで。
今は週3回の通年開催なので、回数は増えてます。
回数が増えたので、今まで全部プログラムをスタッフが決めていたんですけど、今は自主的に決める部分が割合増えています。
みんながこういうことをしたい、それをするためにはどうしたらいいかな、という要素のほうが強いですね。

-ユースプレイスの活動において、みんなの家をどんな風に利用されているんでしょうか?

江藤さん:みんなの家の2階を、活動場所の一つにしています。
ユースプレイスではフリースクールと、サポステと、外部連携機関と、色んな外の場所を使っているので、そのうちの一つでもあり。
(みんなの家の)スタッフがプログラムにも気軽に参加してくれてたので、(みんなの家の)スタッフと(ユースプレイスの)利用者の信頼関係がだんだん築かれていった、という感じです。
みんなの家の企画にも、ユースプレイスが参加するっていうスタイルが根付いてきて。利用者はユースプレイスの企画ではなくて、各自で自主的に、みんなの家の企画にも参加するようになってきました。
今まではユースプレイススタッフと利用者の関係性、「タテの関係」のほうが強かったけど、だんだん「ヨコの関係」というか。みんなの家だと「ななめの関係」というのが強くなってきて、今度はお母さん方と混じって「ヨコのつながり」ができて、お母さん方の中に、みんなの家のサポーターとしてぽかフレに入っていく、というのができたのかな。
あとは、みんな昼寝しに来たり。今も下で寝てますけど。(笑)

-ユースプレイスに登録されている方はどういった方が多いのでしょうか。人数は何名くらいですか?

江藤さん:登録自体は20人超だけど、だいたい毎回参加で来てるのは、5~8名くらい。
年齢は17歳~40歳かな。

-ユースプレイスのスタッフ目線で、みんなの家での印象的な出来事はなんですか?

江藤さん:一緒にやったイベントだと、ハロウィンと七夕祭り…が大きいかな。
でもハロウィンは一番大きかったかな。

阿部さん:割とみんなの家のスタッフさんから頼りにされるんですよ。
みんなの家のスタッフとしては、子どもとかお母さんを見守らなければいけないじゃないですか。
手が足りなくなったり、重いものを持ってほしいとか、色々「大人手」が必要になるんですよ。そこで「ちょっとお願い」って声かけられるんですよ。
そういう時に自然と必要とされたり、頼られたりっていう、いい距離でいられるんですよね。
ずっとそこに入ってなきゃいけないじゃなくて「ちょっとお願い」って呼びに来て、「これを降ろして」とか「背が高いから」とか。
みんなの家のスタッフさんからは、そういう「若者がいてくれるからこそ!」という声がかかるのが嬉しいですね。

ハロウィンでユースプレイスメンバーはイベントブースを担当したほか、子どもたちの遊び相手にもなった。

支援者・被支援者とは異なる「ななめの関係」

江藤さん:そもそも「コミュニケーションが苦手」とか、「自信がない」、「人間関係が苦手」、「自信をつけたい」っていう子が来るんですけど。
去年までやっていたピアサポートのアンケートは8項目くらいとるんです。「すごい楽しかった」、「めっちゃおもしろかった」、「自信ついた」、「コミュニケーションが得意になった」って、最初(アンケート結果が)ぐっと上がるんです。
最初、中間、最後とアンケートをとるんですけど、中間のところでは「挑戦できます、ピアサポートで」と。
最後、ピアサポートが終わるときに「一歩踏み出せそうですか?」と聞くと「いや、できません」。外に出るとなると「いや、ちょっと無理です」と。
ある意味閉鎖的な空間を創っていて、ここでは活動できたし、自信もついた。仲間もできたし、このメンバーでは頑張れそうだけど、次一歩出た時には、まだ無理です、という人がすごく多かった。
そこが課題だったのが今年に入ってユースプレイス以外でも「頑張れそう」という人がぐんと上がった。
なんでかなと思ったら、今年けっこう開けた空間になっていて、ユースプレイススタッフと利用者だけの関係だけじゃなくって、みんなの家のスタッフ、お母さん、いろんな関係ができたので、たぶんそこが上がったんじゃないかなって言う風に考えています。

-人と社会とのかかわり方ってそうですよね。関わる社会が広がり、その広がりの中で自信をつけていく。

阿部さん:ごく自然だったのが天晴れですよね。仕掛けていったわけじゃないんですよね。
やっていくうちに自然とどっかでつながっちゃってて、スタッフは後で「えー?そうだったの」って聞くぐらいですよ。
ここ「ピンポーン」とするだけで色んな世代、地域の人と会えて、それでアドリブで対処していくうちに「あら、できたじゃん」という瞬間があるんですよね。

江藤さん:ユースプレイスで言われていたのは、スタッフと利用者の関係は強いけど、ヨコの関係はいまいちだね、みたいな。場としてはね。
うちらとのつながりで来てるところが大きかったけど。例えばマンパワー、阿部っちの人柄に来てるとか、俺が楽しいから来てるとか、という感じがあったけど、果たしてそれでいいのか? 場として。
というのが、ここ(みんなの家)ができたことでだいぶ変わった気はしてる。
「ヨコの関係」はできたし「じゃ、ユースプレイスのスタッフはいないけど、みんなの家、トミー(富田さん)がいるから、みんなの家行く?」みたいな。
ここの場所に4人5人勝手に来て、自分たちで場をつくってやってる、みたいなことが自然と発生してた。
夏場くらいからかな。早かった。

-それはすごいですね。「ななめの関係」というのはとても興味深い言葉です。

江藤さん:阿部っち、得意の得意ですよ、これ。(笑)

阿部さん:うーんとね…私が使うワードなんだよな。
この場合だとみんなの家のスタッフさんと利用者なんだけど、友だちみたいだけれどもちょっと違う、その「ななめ」かな。
何か役割をもらっている関係は「タテ」です。お友だちは「ヨコ」。そのどっちでもないのが、みんなの家のスタッフじゃないかな。

江藤さん:うちらも「ななめ」は目指してて。何か教える立場でもないし、言ってみれば近所のおばちゃん、おにいちゃんというところを目指してるんだけど、でもスタッフというところで意識してなくても「江藤さんどうしますか」とか、「阿部っち今日は何しますか」とか、どうしても上下に近くなっていくから。

阿部さん:そうですね「タテ」っちゃたてですね。直(じか)すぎるというか。

江藤さん:(みんなの家のスタッフは、)そこじゃない。でもビーンズのスタッフでもあり、安心できるっていう。
1階にいる近所のおばちゃん…じゃないけど。怒られるけど(笑)
そういうスタンスでふらーっと来て、どう?みたいな。っていうのがいいよね。
このスタッフ、いいよね! いい!

阿部さん:いい!(笑)

-いい!ですか?

江藤さん:元気がある! スタッフとして。
なんかね…、仕事してる雰囲気じゃないよね。そんなん言っていいのかな?

-…ちょっと誤解を生むとまずいので、もう少し説明お願いします。

江藤さん:楽しんでやっているというかな。「やらなきゃ」っていうよりも…
楽しんでやってる、いつも笑顔やもん。
生き生きしてる! エネルギッシュやね。

阿部さん:もちろん、仕事だから色々はある…というのはもちろん前提として。
(みんなの家に)来たくなりますよね。ピンポーンって。

「全部」を負わなくてよい場

-実は(みんなの家の)ホスピタリティについて感じるものがありました。それは訓練された役割と言うよりも、昔からある「もてなし」のようなものに思います。

江藤さん:自然体やね、接していると。裏表ないよね。
利用者が来たからよし!笑顔でいるぞ、みたいな、そういうのがない。
わーっとしゃべってたトーンで、そのまま「いらっしゃーい!」みたいな。(笑)

阿部さん:作ってないですよね。お家なんですよね、ほんとに。

江藤さん:俺なんか、みんな来たら、今日嫁さんと喧嘩したから気分乗らんけど、笑顔でおらな、うわ、しんどいな、みたいなのあるやん。
そういうのがあんのかもしれないよ。なくはないと思うけど、でも自然体。っていうのが素晴らしい。

-みんなの家を利用されているママの意見に、気取ることなく気軽に来られる、そのための環境設定がすごいという話がありました。

阿部さん:そうですね、気負わずいられます。

江藤さん:うちの利用者さんも楽って言ってたね。「全部の責任を負わなくていい」って。

阿部さん:そうなんです、ハロウィンのとき、ある程度役割はふられるけど。
お菓子釣り、一番大変な係だったんですけど。

江藤さん:全部やんなくていいんですよ。その安心感があるって言ってた。

-「全部」ですか?

江藤さん:責任を全部負わなくていい、自分のできる範囲でいいよってことなのかな。
背伸びしなくていいよ。

阿部さん:たぶんそこが仕事だと今日の目標、ミッションは子どもの見守りってなったとするじゃないですか。
そうすると目標を立てて、今日はこれを達成する、と。ふりかえりを項目でこれができた、できない、で「何点」という。仕事だったらね。
だけど、その設定がないんですよ。
来ると自然と、役割でもないんですけど…子どもがいるから、自然と手を差し伸べる。

一番興味があった世界だったんですね。こういう居場所づくりとか。
精神保健福祉関係でもなく、心理系でもなく、進路でもない、社会に出る前の。…それを全部「若者」と呼ぶって「(社会と)つながる前は全部若者」と。

自分も社会に出る前の不安って経験があったので。
そこでどこともつながれなかったんですね。こういう場所がなかったんですよ。自分が社会に出る直前に。で、なんとなく社会に出てしまったんですね、出れたから。
でも今でもこういう場所、必要としている人って絶対いるな、っていう。
江藤さんがよく言うところの「当事者意識」?
「私もそういう経験、想いがあるんですよね、自分もそう言えば…」って言ったときに、「当事者意識は大切やね。」って。

江藤さん:(笑)

阿部さん:他人事じゃないんですよ、私もそういう。
支援してあげようじゃなく、「一緒にいたいな」という場所なんですよね。
なので、自然とつながらせていただいたのが、ありがたいと思って、いつも。
ユースプレイスの話をきいて、これだ!って思いました。

大人気だったハロウィンの「お菓子釣り」

ママと若者のコラボ

-みんなの家という場所、そこにかかわる人々とやってみたいと思うことを若者から何か聞いていますか?もしくは、お二人が考えていることがあれば教えてください。

江藤さん:今のところそんなこれがしたい!というのは、考えていなかったけど…
「こんなことやりませんか」と言える環境やから。「これを一緒にしようよ!」とトミー(富田さん)に言えるようなことを実現したい。
本人発信ができそうな雰囲気は、今もう確実にできてきてる。それがスイーツデコ教室だったりしているから。

阿部さん:今日出た創作の内容は、羊毛フェルトと、レジンのアクセサリー作り。
割と実用的なものも創れる技術があって、でも仕事にしようとしてなくて、好きでやっていることが自然と。

江藤さん:お母さんと一緒にお店とか出せたらいいよね。外部に、みんなの家から飛び出した企画とか。

阿部さん:手作りする人って、ワンデイ、ツーデイショップとか「年に1回だけお店開くよ」って言う。お家カフェとか、そこまでだと苦しいので、そこまでに作品を作りためたり、その日にあわせてお菓子を焼いたりする作り手さんとか。
創り出していく力がありますよね、ここの若者は。というかそういうのが好きかな。
コミュニケーションって言葉だけでもないから、「顔と顔」だけでもないから。
本当に作りたいと思ったものが、人をいい顔にするっていう。
場づくりにもすごく貢献しているんです、ディスプレイとか。色んな季節を感じる。
それを…この調子でやっていきたい、という感じですね。

江藤さん:すごいハイペースやと思う。予想以上の順調さというか。
ここまで関係性が進むと思っていなかったから。
最初正直、場所貸してくらいの勢いやったから。
コラボしようって頭はそんなになくって、お母さんたちが講師に来てくれたらいいかなって。お母さんの実力発揮の場っていう、イメージ的にはね。
うちらが、お母さんの居場所に行くっていうのは想定していなかった、実は。
予想外。逆パターンは考えていなかった。

阿部さん:もしかしたら、母親が子どもを連れてくる居場所ですよね。
母親になると、若者と実はコラボしたいんですよ。
自分の子どもだとコラボとかではなく、しつけとか暮らしとか、本当にタテ、ものすごくタテなんです。
たぶん、自分が母親でここに集っていたら、若者いたら嬉しいかな、単純に。
子ども産む前、母になる前の自分のこともふりかえられるし…
そういうのなんていうんだっけ、走馬灯のようにじゃなくって…

江藤さん:死んでるやん。(笑)

阿部さん:うーん…。なんとなく、スタッフがいて、自分がいて、子どもがいてというだけじゃなく、他の世代がいてくれることって。しかも、2階になんか来てるようだ、という距離感がいいんですよ。
若者が、一階で音がしてて人がいる雰囲気だけど2階にいるのが、すごく居やすいって言ってました。

がっつり一緒にいたらちょっと疲れますよね、気を使いますよね。
ここ、古い家だから、いい感じで音が漏れ聞こえるんですよ。
わーっと笑ってたり、歌が聞こえてきたり、その「おうち感」が来やすいって、声が出ますね。

-むしろ立派すぎるハコものではないということの効果でしょうか…

阿部さん:不思議ですよね。(笑) それこそミラクルというか。

江藤さん:正直、もうちょっと線もできるかと思った。1階と2階で。
ルールも作らなあかんなとか。子どもが来てるから何の集まり?みたいな。スタッフと言えども、誰だかわからない変な人が行ったら、子どもがワーっと泣くやん。もうちょっと垣根があると思った。

-ルールで縛るという感じでもないですよね。

江藤さん:ある程度は作ったけど、やりながらって言ってたら、意外と子どもは子どもでわーっと接するし。

阿部さん:苦手な時は距離をおけるんですよ。得意だったら近づいたらいい。
こっちは得意でも、例えば相手が2歳くらいの子どもで大きい人苦手だったら距離をとるし、ってその距離感も自然とつかめるしね。

「母親になると、若者と実はコラボしたいんですよ。」(阿部さん)

自分の荷物を置いていける場所

江藤さん:伝えたい事いっぱいあるんだけど。言葉にすると難しいね。
(みんなの家が)あってよかったなって思うね。

-場所を借りるだけどころではなかったようですね。

江藤さん:うちらも利用して良かったなと。今まで公民館借りてたからね。

-公民館とは違いますか?

阿部さん:お家だからですか。これ大きいですよ。しかも古いお家っていう。
公民館はお出かけした先の「施設」じゃないですか。ここは富田さんも「近所のおばあちゃんちを目指してる」って言っているじゃないですか。
「お茶でも飲んで」みたいな。団地の中にあって、ちょっと古くって、昔行ったばあちゃんちみたいな雰囲気。それがいいんじゃないですかね、居場所として。

阿部さん:若者はね…なんか偉そうに。(笑)
自分もそう言うのを求めていたところがあったんですけど。どこか誰でも子どもでいたいところってあるじゃないですか、誰かに頼りたい、みたいな。
そこで「お家」ってまず安心するんですよね。「こんにちは」ではなく「ただいま」っていう感じ。
でも自分ちがそうかっていうと、自分の育った家って「家族ってこうだったら」というのと違ったりするじゃないですか。近すぎて、関係が。
ここは「こうあったらいいな」っていうお家みたいな感じが。それは、第三者だから出せるんですよ。ほんとの家だったら、もっとガチじゃないですか。
利用者なんだけど、ハコが家っていうのが、絶妙なんじゃないですかね。

江藤さん:家が落ち着く場所ではない、家にも居づらい子が利用者にはいるから。ここを家にしてる子もいる。ここで寝てる子もいるから。(笑)
いつ来ても誰かいるやん。プログラム中はうちらいるけど、ここはいつでも来れるやん。

阿部さん:私、思い付いちゃった。
最近私、誰かに「みんなの家」を紹介するときに、「部室」の良さみたいな話をするんです。
部活に所属してる人が、部活あってもなくても立ち寄るじゃないですか。何をするわけでもなく。人によるかもしれないけれど、私は好きだった。入り浸ってました。
あいつだったらいるかなー、みたいな。いつ来ても、帰っても、来なくてもいい。
「部室」の良さに似たものが、最近みんなの家のユースプレイスに。

江藤さん:ビーンズの他のスタッフに、「居場所で自分の荷物、私物を置いて行けるっていうのはいいことですよ」って言われた。それは居場所に安心してるということですよと。

阿部さん:やりかけの何かを置いていくとか。

江藤さん:嫌だったら置いていかないし。公共の場に置いてけへんし。
大人の部室。
ここだけでなく、そういうのがいっぱいできてくるといいね。

-今日はありがとうございました。